この年、春は早足にやってきた。
まだあそこにあるのだろうか。もう二年経っている。
川は好きだ。川岸にたたずんで、対岸をただ眺めているだけで気分が落ち着く。なるべく 広い土手がいい。背後に、自分がやってきた町があることなど忘れてしまうくらいには。
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